27.筒状の鎖樋の製造のひみつ (筒・竹・玉)
「SEO RAIN CHAIN」では、デザインから製造まで一貫して行っています。今回はその製造の現場から、鎖樋製作の様子をご紹介いたします。
筒状の鎖樋ができるまで
・板金プレス加工
当社は、プレス板金加工を得意としています。ステンレス製の四角い板から、プレス加工によって板を丸く切り取ります。このプレス加工での切り取り作業を「抜き」と呼んでいます。
切り取られた板は金型を使用して立体的なコップ状に加工されます。この加工作業をプレス加工では「絞り」と呼んでいます。
プレス機は上下に動くスライドとボルスタ(下の金型)で構成され、板を挟み込んで金型表面に押し付けることで金型と同じ形状を作り出します。
筒状の鎖樋は絞り工程を何度も繰り返すことで理想の形に近づきます。繰り返し行うプレス加工により、どの角度から見ても継ぎ目のない美しい鎖樋が完成します。
・鎖樋のヘアライン仕上げ
鎖樋はヘアライン加工によって金属光沢が引き出されます。これにより、高級感のある仕上がりとなります。ヘアライン加工は同じ方向に磨くことで金属光沢を生み出します。
・仕上げ塗装
ステンレスの鎖樋にはクリア塗装を施しています。ステンレス自体は強靭な金属ですが、仕上げにはクリア塗装を施しています。ステンレス製の鎖樋には、セラミック塗料で仕上げていますので汚れが付きにくく、ふき取りを行うことでお手入れが可能です。
・鎖樋の組み立て
鎖樋は受注後にお客様の必要な長さに合わせて組み立てしております。お客様ご自身での鎖樋の長さを長くする取り付けが難しいため、正確な長さをご注文いただくか、余裕をもって長めにご注文いただき、現場で調整(長い部分をカット)することをお勧めします。