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銅製の鎖樋(設置から4年経過)

鎖樋 竹 銅

設置より約4年経過した、鎖樋の「竹」銅モデル

 

 

銅は屋外でも腐食しにくい性質があり、昔から日本の屋根や外装材に利用されてきました。

鉄と比較すると銅は高価な金属ですが、柔らかく加工がしやすいという特徴があり、日本では江戸時代より使われてきた実績のある素材です。

金属の中でも比較的柔らかい素材である銅がなぜ耐食性がとても強いのかということですが、表面に『緑青(ろくしょう)』と呼ばれる緑色の膜ができることで、内側の銅を守るからです。屋外に置かれている仏像やモニュメントの多くが銅合金で作られていて、緑色でおおわれているものが見受けられますが、あれは緑青が表面に浮かんだものになります。ニューヨークにある自由の女神も緑色になっていますが、あちらも着色ではなく風雨に晒されたことで発生した緑青が像本体を守る保護膜になって、美観を損なうことなく長年の屋外の使用に耐えています。

 

緑青の正体ですが、空気中の酸素、二酸化炭素、水分、塩分などと結びついた化合物になります。化合物の一種として酸化膜がありそれは一般的に「さび」と呼ばれていますが、何も保護していない鉄板を屋外に置いておくと、おなじみの赤さびが発生し年月を経て鉄板自体をボロボロにしていきます。赤さびは鉄と空気中の酸素が結び付いた酸化鉄に化学変化したものですが、銅も空気中に晒すと酸素、水、二酸化炭素、塩と反応して緑青が生まれます。緑青は生まれるまでに暫く時間がかかりますが、経年変化により自然に生み出された青色は一様ではなく人為的には出せない奥深い独特の美しさがあります。

 

富山にある家では鎖樋「竹」の銅色を実際に吊って経年変化をチェックしています。Topに掲載されている写真のもので、設置してから約4年になりますが、少しずつ緑青が濃くなり年々変化していっている様子をこれからも定期的に写真でお伝えしたいと思います。

 

当社ではあえて銅製の鎖樋はクリア塗装をしていないものがあります。例えば竹、網代、筒の銅色のものです。ぜひ銅製雨樋の経年変化をご自宅でお楽しみください。