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鎖樋を取り付ける-足回りの施工 編―

 

こちらの住宅は最近リノベーション工事をされた物件です。

庭に面して大きな窓ガラスがあり、室内から庭を眺めた時の景観の一部として鎖樋を新たに設置されるということで取材してきました。

機能性、意匠性の両面から鎖樋を取り入れた事例としても参考になればと思います。

 

 

今回の鎖樋設置はもとあったパイプ縦樋はそのままに新たに鎖樋を追加設置するものです。

工事の概要は

・既設の雨水桝まで配管を這わせて排水させる

・鎖樋の足回りを整備する

・鎖樋「玉」を取り付ける

以上となります。

 

 

こちらが施工現場。写真中央部分に鎖樋を設置予定です。

 

 

まずは鎖樋を設置する位置決めです。

横樋にビニールひもを括り付け地面に向かって垂らします。この時ひもの先端におもりをつけておくと風で大きく揺れることなく正確に位置が把握できます。

 

 

ここに鎖樋をつけることに決まりました。

 

既設の雨水桝まで距離がありますが鎖樋の真下まで配管を這わせるための工事を行います。

まずは配管を這わせる位置を決めて、地面を掘ります。

 

 

鎖樋側がやや高くなるよう勾配をつけて配管を埋めます。

途中で配管が雨水桝に向かって90度曲がるのでそこはエルボ型の接手を使っています。鎖樋の真下側の終端は集水枡を取り付けました。集水桝の蓋は8mm幅の格子状になっています。最後に枡の上は小石で覆うことになっているので8mm以上の石はこの中には落ちないことになります。

 

 

 

 

下の写真のように集水桝の位置が鎖樋の真下からちょっとずれているのは鎖樋の下に流れてきた雨水を誘導する石を置くためです。このような仕組みにしない場合は鎖樋の真下に集水桝が来るように配管を設置してください。

 

 

配管を埋めます。集水桝だけが土の上から出ている状態にします。枡の中には土が入らないようにします。

タンパーやタコなどを使い埋めた部分の土を押し固めます。

 

 

 

 

続いて雨水を誘導するための石を設置します。

今回は「鳥海石(ちょうかいせき)」という東北で産出される自然石を使っていただいています。自然にできた石の窪みを利用して雨水を流すことになります。

 

 

鎖樋と集水桝の位置関係を見ながらちょうど良いところに置けました。

 

 

次に、石の足元と雨水桝に近い配管周囲をモルタルで固めます。

同時に石から流れ落ちる水をスムーズに集水桝に流すために集水桝周辺の地面をモルタルで鉢状に整えます。

 

 

 

 

1日乾かした後、小石入れと舗装を行い足回りは完成です。また、今回は当社の錘(おもり)は使用しないので石にアンカーボルトを埋め込んでいただきました。

屋内からみるとアンカーボルトは石の窪みで見えないようになります。

 

 

次回は鎖樋設置についてご紹介します。

 

 

取材協力 山﨑広介箱庭設計、荒井好一郎建築設計室