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3.鎖樋の足元の収まりについて

 

 

鎖樋の足元の収まりについて

 

鎖樋と地面との接地面ですが、台風などの強い風に煽られて壁面に当たってしまうことや鎖樋自体の破損を防ぐため、必ず固定を行って下さい。固定については大きく分けて2つの方法があります。
1つ目はアンカーを用いて鎖樋と地面の固定を行う方法です。地面には市販のアンカーを用いて固定が可能な箇所を作って下さい。その上で鎖樋とアンカーとの接続を行いますが、基本的に鎖樋はその名の通り、個々の鎖を繋いだものなので構造上必ず繋ぐことができる箇所がありますので、アンカーとはワイヤーなどを用いて繋ぐことができます。
2つ目は錘を使って固定する方法です。鎖樋の大きさや形状にあわせて様々な種類の錘がありますが、足元を綺麗に収めることで全体の雰囲気や印象をぐっと引き立てることができますので、鎖樋の雰囲気にあわせた錘選びをお勧めしています。また、鎖樋の大きさにあわせて必要な錘自体の重量も変わってきますので、各メーカーにお問合せの上に選ばれることをお勧めします。
その他にも、直接排水管に鎖樋を入れ込んで固定を行う方法もありますが、鎖樋の形状と排水管の直径を考慮する必要があるため、こちらもメーカーに都度お問合せいただいて確認する必要があります。

足元の固定方法には上記の方法がありますが、それぞれの方法に共通して地面からの水の跳ね返りを防ぐ方法として有効なのは破石を敷く方法です。地面から水の跳ね返りによる周囲への飛散を軽減させることができる上に、足元の高さ調整も容易にできるので直径30mmから50mm程度の破石を足元の周囲に敷き詰めることをお勧めしています。鎖樋を中心に周囲に半径30cm程度、破石を敷き詰めることができれば地面やコンクリートが削られることを防ぐ上に足元に落ちた雨水の飛散を軽減させることができます。

 

地面に導かれた雨水の処理について

 

排水した雨水をどのように処理するかは、各地方自治体によってルールが異なります。そのため、各々の自治体での処理についてのルールをご確認いただく必要がありますが、基本的な方法としては、雨水桝を設けて雨水を受け止めて、敷地の外にある雨水管に流す方法が一般的です。雨水桝までの経路は建築の形によって様々な方法がありますが、鎖樋の直下に雨水を受ける枡を作った上で排水管を通し雨水桝まで流す方法や、鎖樋の直下に雨水桝を設けて排水の経路を確保する方法があります。