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24.鎖樋の振れ幅

鎖樋は構造上、風雨に晒されると中に流れる雨水が飛び散ってしまうことがあるため、建物と鎖樋の距離をある程度取って設置いただくようお勧めしております。

では鎖樋は風によりどのくらい振れるのか。

今回はワイヤー仕様に限定して検証してみました。結果が適用できる製品は「筒」「竹」「玉」「筒L」「玉L」いずれもワイヤー仕様になります。

 

下記の諸条件をもとに40m/sの風速時にかかる力を算出しました。

風速(m/s) 40
筒L 123
93

単位:N(ニュートン)

 

試験条件

・鎖樋長さの中央部に集中荷重をかけて実験を実施

・試験対象の鎖樋の全長は2,500mm

・所定の条件の計算式により、それぞれの鎖樋にかかる風力を算出

 

結果は以下のようになりました。

 

風速(m/s) 40
N(ニュートン) たわみ(mm)
筒L 123 85
93 75

ワイヤー張力:125N(ターンバックルを0.4N・mで締め付けた結果)

ワイヤー直径:2.5φ

 

上の試験結果は鎖樋の長さが2,500mmのときのたわみ量なので、3m、4mの長さの鎖樋の場合になると、、

 

長さ(mm) 2,500 3,000 4,000
筒L たわみ量 85 102 136
筒  たわみ量 75 90 120

※たわみ量は長さに比例するという考え方でそれぞれの長さの場合を算出

 

たわみが気になる箇所への鎖樋の設置は上記をご参考にワイヤー仕様もご検討ください。