4.鎖樋設置のポイント
建物へ鎖樋を取り入れるのであれば、末永く気持ちよくお使いいただきたいと考えていますので、実際に設置する際のポイントをお伝えします。
外壁と鎖樋の距離について
鎖樋は構造上、風雨に晒されると中に流れる雨水が飛び散ってしまうことがあるため、建物と鎖樋の距離をある程度取っていただく使い方を推奨しています。目安としておおよそ50cm程度は壁面と離して設置されたほうが壁面を濡らすケースを減らすことができます。
落ち葉対策について
パイプの竪樋と比較して、複雑な作り方となっている鎖樋は屋根に降り積もる落ち葉によって詰まり、雨水が地面に流れにくくなる場合があります。そのために落ち葉によって鎖樋を詰まりにくくするため、落とし口に取り付け可能な市販の防塵網を取り付けることや横樋自体に市販品の落ち葉避けの網を取り付けることは対策として非常に有効です。
同時に、近くに木があり屋根に落ち葉が降り積もるところでは定期的な清掃が欠かせないので、周囲の木々の多さを考慮して目視での点検や清掃を行って下さい。余談ですが、あまりにも落ち葉が降り積もる環境では、パイプでも内部に落ち葉が詰まってしまうことがあるとのことで、清掃は大変ですが構造的に外側から手を入れるなどして内部のメンテナンスができる鎖樋が良いとのお考えでご採用いただいたこともあります。