ワイヤー端部の固定方法について

ワイヤー仕様の鎖樋の上部と下部の固定方法について詳しくご紹介します。このページでは、かしめネジタイプやカットタイプなど、設置現場や作業環境に合わせた固定方法の事例を詳述します。

ワイヤー仕様の鎖樋は、上下部の固定方法が様々なパターンに対応できます。ご注文の際にカットタイプや、かしめネジタイプをお選びいただけます。

上部のワイヤー処理と固定例

主な固定方法は大きく分けて2種類あり、それぞれの特徴をわかりやすくご紹介します。付属の吊り金具を使用することで簡単に取り付けが可能ですが、現場の状況によっては追加の工夫が必要な場合もあります。

・上部の固定

タイプ 上部処理 付属品
上部かしめネジ

M8かしめ右ねじ

  • ステンレス集水器
  • 吊り金具(A)
  • M8ナット、ワッシャー
上部カット

ワイヤー切りっぱなし 100~500mmの範囲

  • ステンレス集水器
  • 吊り金具(B)

・上部の固定例

  • 上部かしめネジ

    上部かしめネジの取り付け例
  • 上部カット

    上部カットの取り付け例

下部のワイヤー処理と固定例

主な固定方法はこちらも2種類あり、それぞれの特徴をわかりやすくご紹介します。お客様にご準備していただく金具がある場合がございます。

・下部ワイヤーのパターン

タイプ 上部処理 付属品
下部かしめネジ

M8かしめ左ネジ

  • ターンバックル
  • M8ナット
下部カット

ワイヤー切りっぱなし 100~500mmの範囲

  • 付属品無し

・下部の固定例

  • 下部かしめネジ

    ターンバックルとアンカーボルトを使った取り付け例
  • 下部カット

    ワイヤークリップとアンカーボルトを
    使った取り付け例

上部と下部の組み合わせ例

①上部かしめネジ、下部カット

上部の納まりがかしめネジとナットで、綺麗に安定的に固定できます。下部の固定位置がワイヤーの折り返し可能な範囲で長さの調整ができます。ただし上部の長さ調整はかしめネジの範囲となり、長さの調整幅はほとんどありません。
ルーフドレンなどから吊りさげる場合を想定した方法です。瀬尾製作所ではルーフドレンのメーカーであるカネソウ㈱の製品に取り付け可能か調べています。(参考記事はこちら

上部かしめネジ、下部カット

②上部カット、下部カット

ワイヤーを折り返して固定するため、施工現場での上下位置の調整がしやすく、柔軟な対応が可能です。固定についてはワイヤークリップ等を用いてしっかりと適切な固定を行ってください。

  • ※ワイヤークリップ等、ワイヤーの固定に必要な金具はお客様ご自身でご用意ください。
  • ※上部のワイヤーカットの場合、図の吊り金具(B)が付属します。
両端カット

③上部かしめネジ、下部かしめネジ

上部の納まりがかしめネジで、綺麗に安定的に固定できます。下部はターンバックルを使うことで鎖樋にテンションを加えることもできます。地面にはターンバックルと繋げるネジが事前に施工されている必要があります。
また、下端部はターンバックルを使わずにCチャンネル等を利用し、ボルトで固定することもできます。
上下端部までの長さは固定されており、現場での柔軟な長さ調整はできません。

両端かしめネジ