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34. 鎖樋の活用事例、雨樋だけではない使われ方について

鎖樋は日本で発祥し、和風建築用の樋として使われてきましたが、SEO RAIN CHAINではデザインを和風建築用以外にも使えるようにしたことで、それ以外の活用方法も増えてきました。今までのSEO RAIN CHAINの事例をもとにどのような活用方法があるのかご説明したいと思います。

 

鎖樋,Rain chain

縦樋

横樋から集められた水を地面に流す縦樋としての活用がもっとも一般的な使われ方です。水の流れが見える鎖樋の特長を活かして、家の入口となる玄関回りや建物の中から良く見える場所に設置されると良いでしょう。建物の中から見える鎖樋とその水の流れは、動きと心地よい音のある印象的なエクステリアとして、大切に作られている庭の印象をぐっと引き立てます。

 

rain chain

Design:  Modern Zen Garden

モニュメント

水を循環させるなどして、水の流れを楽しむ噴水のような使われ方も、特に日本以外で増えてきました。サンディエゴのカジノホテルではホテルの顔であるエントランス中央に天井から吊るし、水が流れる様子を流れ落ちる水の音と共に楽しむことができます。また、お家の外でも鎖樋を水の循環システムと組み合わせて、モニュメントとして水の流れる様子と音を楽しまれていました。このような使われ方は雨の少ない地域で活用されるケースが多いです。2つのケースともに雨の少ないアメリカのサンディエゴでの事例となります。

 

rain chain

コープ共済プラザ:東京都千駄ヶ谷

ファサード

鎖樋はデザインの差別化が必要な商業ビルなどで外装を彩るファサードとして使われることもあります。この事例はビル一面に設置された鎖樋とつる性植物と組み合わせることで、外から ビルへ直射日光が入ることを防ぐ遮光と植物の持つ気化熱を活用し、多くの電力が必要である夏場の空調にかかるエネルギー消費を抑える役割を担っています。内部での快適な空間を作り出すとともに印象的なファサードを作り出すことに役立てられています。

 

このように、鎖樋は雨樋以外の用途でも活用されるようになってきました。鎖樋の大きな特徴は、雨水に限らずあらゆる水の流れを可視化し、デザインとすることです。この特徴を活かし、この3種類以外にも別の用途があったときには、あらためてこのサイトでご紹介をしたいと思います。